平野正章編著
魯山人陶説 東京書房社 昭和50年発行
北大路魯山人(1883~1959 )
京都上賀茂神社の家に生まれたが幼少期に木版師福田武造の養子となり福田姓を名乗る。
少年期より書、篆刻などに興味を持ち仕事の傍ら独学にて習得していた。
21歳の頃に上京して1904年日本美術展書部門に出品、1等賞を受賞となる。
翌年には書家の岡本可亭に内弟子として入門、07年に独立して福田蘭亭(のち福田大観)と号した。
15年に福田家を長男に譲り本姓であった北大路に改姓、魯山人と号すようになる。
書画家として名前が売れだしたこともあり19年に大雅堂芸術店を開業、
また食の造詣を深め21年に美食倶楽部を開業、24年より陶芸家宮永東山の監修により倶楽部で使用する食器類を制作し始める。
陶器制作や絵画制作を中心に活動し多数の作品を残す。
重要無形文化財(人間国宝)認定の打診を受けたが辞退している。
作風は自由奔放で形式に囚われない重厚で大胆な造形。
信楽、備前、美濃など土物から赤絵、染付、青磁などの磁器物まで幅広く制作。
また、贋物の非常に多い作家の一人。
◎北大路魯山人の作品買取しております。