加藤卓男 ラスター彩遊記 砂漠が誘う
日本経済新聞社刊 A5版 241頁
砂漠には魔力があった、、、。
まぼろしのペルシャ陶器、ラスター彩を求めて西アジアの砂漠をさまよい歩きついてその再現に成功したひとりの陶芸家、
人間国宝加藤卓男の自伝
2002年春、日本経済新聞で連載された「私の履歴書」を元に、
補筆、増稿、新作のスケッチや図版などを収録した書籍です。
加藤卓男の生い立ちがわかり、ペルシア陶器への情熱が伝わってくる1冊です。
本文よりー
小麦のように細かな砂の上に時折、小さくもろい貝殻が落ちている。
太古の時代、エルブルズ山脈やイラン高原が隆起するまでこの辺りは海だったのか、、。
ふと靴で転がり出て、燦然と日に輝く。
いつ誰がこのように美しい焼き物を作ったのか。
私は深い夢幻の世界に心をさまよわせるのだった。ー
こちらの本は加藤卓男が経験されたことや、研究してきたことが丁寧にわかりやすく書かれており読者を魅了します。
また、加藤卓男の文体は綺麗で、言葉も美しく感じます。
彼の文才も感じれます。
当店では加藤卓男のお皿、花器、香炉、鉢、陶筥などの作品を査定、買取しております。
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